前回のこのブログで、
医学部に合格する人の特徴の一つに「素直」という点があると書きました。
この話をもう少し。
今週、医学部の1年生になられたばかりのメルリックスの昨年度の生徒にも
「素直」が印象に残る生徒がいました。
一人は、日本医科大学に進学した再受験の生徒です。
この方は英語はよく出来たのですが、数学は完全に抜けていて、
学力を計る試験もそういった結果が出ていました。
そこで本人に「数学は、この状況だとみんなと一緒の授業は無理だと思う。
数学だけ集団授業ではなく個別授業にしたらどうだろう?」と話したところ
「そうですね。その方が良さそうですね」と数学だけ個別授業にしました。
メルリックスは月謝制で、出席する授業の授業料だけをいただきますので、
いろいろなアレンジができ1科目だけ個別授業にするということも問題ありません。
こういった話を生徒にした時に「高いレベルの中でやりたい。
必死に皆について行くことが力が付くと思う」と言う生徒もいます。
気持ちとしては分からないでもないのですが、
こういう勉強のやり方は結局、
本人の自己満足はあったとしても消化不良に終わってしまうことが多いように思います。
「数学は無理だ」と言われてもそれを受け入れる素直さがこの生徒にはありました。
この生徒は、個別授業を担当した講師の言うことも素直に聞いて、
終わってみれば日本医科大学の数学もこなせるところまで行き、
日本医科大学に進学することができました。
もう一人、高校を1年生の途中で中退した生徒も「素直」な生徒でした。
高校を中退後、4年間のアルバイト生活をした後、
高卒認定を取ってそれからメルリックスに来てくれました。
この生徒は、自分でかなり努力をしていましたが、
高校2年、3年をやっていないので「こんなことも知らないの?」
という点も少なくありませんでした。
受験生には難しいことをやりたがる傾向がありますが、
この生徒は講師としょっちゅう話して自分に欠けているものを理解し
遠回りに見えても自分の抜けている部分を確実に埋めることを優先しました。
高校2年生に戻ってやるとなると「そんなことやっていたら間に合わない」
と考えそうなものですが、講師のアドバイスを素直に聞いて一歩一歩前進しました。
この生徒は1年で近畿大学医学部と福岡大学医学部に合格してくれました。
こういった生徒を見ていると、やはり「素直」ということは
医学部合格への大切な要素だと思います。
次回は、医学部に合格するためのもう一つの大切な要素
「勉強を続ける」ということについてお伝えします。